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 彼は見つけてしまった。自分の進むべき道を知ってしまったのである。
小林勝人、40歳。未年。身長183cm体重100キロは優に超え、なぜか年中日焼けしていて、やや細い目からは鋭い眼光が。その外見からはとても『いい人』とは想像できない。しかし、話をしてみると、とても腰が低く、会社の中では最新の芸人ネタを、ハニカミながら披露してみたり、占い好きな乙女チックな一面もあったり。とにかく、見た目からは想像できない全く違うそのギャップに、一度関わってしまうと周りは気にせずにはいられなくなってしまう魅力を持っている。悪いことを見てしまったら、知ってしまったら、どうしても目をつぶることができずにいる。それが、後輩、仲間、関わる人たちならなおさらのことだ。それが彼の見つけてしまった道。警備業というよりも、セキュリティ。目指しているのは今までの警備業には無かった、“かっこよさ”。上辺だけではなく、中身から格好良くなりたい、平均年齢28歳というこの業界ではかなり若い年齢層のスタッフを集め、見た目からも頼りになり、安心感を与えられる、当たり前のことを当たり前以上に与えたい。それが独自で築いてきた小林のスタイルだ。
 自分のセキュリティのスタイルについて小林は、
「ただその場に居るだけのシニア警備員がいるよりも、若くて体も大きく、きちんと教育されているセキュリティが居た方が、頼んでくれる人も気持ち的に安心感は違うでしょう?その甲斐もあり、初めは大きな体の若い集団が、ボランティアなんてと怪しい光景でしたが、六本木パトロール隊を始め、六本木商店街、近隣小学校の放課後指導や小学校の餅つきのイベントまで参加させていただけるまでになり、今ではスタッフ全員が、とてもかわいがっていただいており、ぼんやりしていた道の方向性もやっと掴め、わかってきました。私の事務所のある六本木という『街』は24時間365日、昼、夜そして朝と、全く違う表情をします。六本木の街の表情を知り尽くすのは、住人でさえ難しいことです。どうせなら24時間見守り続け、頼りにならない警報装置を置くよりも、ずっと安心を与えられる存在になりたいと思っています。“水と安全はタダ”とか“安いから良い”という時代はとっくの昔に終わっています。これからの社会に必要なことは何かを真剣に考えていかなければいけません。現在は特別な営業をせず、六本木商店街振興組合の理事長様宅を初め、依頼を頂いている方にのみ、巡回サービス等を行っておりますが、私の目指している地域密着セキュリティを実現するためにも、4月から移転します新事務所を拠点に、新たなセキュリティネットを広げていきたいと思います。人と人との繋がりも守っていきたい。街のために貢献もしたい。自分の身近な人たちをがっかりさせるようなことは絶対にできない。それが私の仕事です。まずは、大事にしてくれている六本木の街に、自分のできることや使命がきっとあるはず、その気持ちを忘れず頑張ります。」と心機一転の表情を見せてくれた。
 小林が目指し、提言しているのが地域密着セキュリティ。信頼、この一言が本当に彼を表している。誰よりも信頼を大切にする男・小林だからこそ辿りついた道だろう。街の良し悪しを知り、大切なものを守るため、六本木の街を歩く小林の姿をこれからも目にすることになるだろう。