【 19年度 Vol.13 】
新年会長挨拶
会長対談 〜歴代会長との対談〜
署長を囲む懇談会と税務研修会
勉強会/9月
「中国・ロシア・インドの戦略的提携の中に見られる国際社会の変化と日本のゆくえ」
勉強会/10月
「その次の知的財産」
勉強会/11月
「日本にとって良い税制とは
どういう制度か」
夜の六本木パトロール
サンエー・クラブ忘年会
法人会全国青年の集い 愛媛大会
新年賀詞交歓会
私の仕事 椎名 正之
榊原 裕子
中村 武志
我妻 みづほ
ミセス茶々の占いコーナー
榊原 茶々
六本木新聞 No.64(PDFデータ)


【 20年度 】
Vol.15
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Vol.13
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対談者 第11代会長 岩上 義明氏、第12代会長 後藤 浩士氏、第14代会長 淺沼 洋一
取 材 広報委員会 綿引 敏典
日 時 平成20年1月30日(水)
キャピタル開発(株) 社長室
(本文敬称略)

第14代会長 淺沼 洋一氏 第12代会長 後藤 浩士氏 第11代会長 岩上 義明氏

淺沼本日はお忙しい中、ありがとうございます。
 WEB版コンフィデンシャル 「会長対談」に際して、快くお引き受け頂き誠にありがとうございます。歴代会長からのお話をお聞きし、今後のサンエー・クラブの運営と活性化につなげていきたく短い時間ではございますが、宜しくお願い申し上げます。
 先ずは、歴代会長の、自己紹介とお仕事の内容についてお話をお願い致します。


歴代会長のご紹介

岩上私は、麻布と赤坂で貸しビル業と飲食業を経営しております。会社の成り立ちは、明治時代に祖父が、麹町で牛乳店を創業し、大正初期に赤坂に移転し、業態転換を繰り返しながら現在の商売に至り3代目として会社を継承しております。創業はもうじき100年を迎えます。
 サンエー・クラブには1988年の36歳の時に入会し、2001年に第11代の会長をさせて頂きました。16年間在籍しましたが、大変充実していたこともあり、時間の経過が非常に短く感じました。
 会長の任期中には、青連協(東京法人会連合会青年部会)の副会長として出向し、東京全域をはじめ全国の青年部との交流を図れたことも私にとってかけがえのない経験と成り財産となっています。

後藤私は、大学を卒業後、建築事務所に就職し、一級建築士の資格を取得しました。その後、英国留学を経て、1987年に青山にて設計事務所を設立しました。今年で創業21年目を迎えます。
 主な仕事は、建築設計・監理です。人の心を先ず理解することを大切にしており『出逢いの建築』をモットーに、犬小屋から超高層ビルまで多岐にわたり設計業務を行います。しかし残念ながら未だ犬小屋の設計はしたことはありません…(笑)。 
 サンエー・クラブには1994年の41歳の時に入会し、2003年に第12代の会長をさせて頂き、11年間在籍しました。
 私がサンエー・クラブに入会した理由は、出会いの機会を多くし、友人を沢山作りたいと思って入会しました。



サンエー・クラブでの思い出

淺沼サンエー・クラブでの思い出、得られた事、出来た事、出来なかった事などあればお聞かせください。

後藤私の一番の思い出は岩上会長時代に行なわれた30周年記念事業でした。当時は30周年記念事業実行委員長を務めました。
 私なりに実行委員長と会長を経験した上で感じたことは、会長の立場に成るとどうしても組織のことを慎重に考え過ぎてしまい、謙虚さや遠慮が出てしまうのですが、当時は実行委員長ということもあり、言いたいことも言い、やりたいこともおもいっきり出来たので、楽しく大変印象の深い思い出と成りました。

岩上私も同じで、印象に残る思い出は、設立30周年という大きなイベントに会長という立場で関われたことです。一年間に亘って勉強会、記念式典、シンポジウム、チャリティー・コンサート等、大成功に終わったと思っています。
 当時を振り返りますと、担当のメンバーごとにしっかり役割を担って頂き、全員が一丸と成って、活発に活動をしてくれたお陰です。
 私はオーケストラのコンダクターとして気持ち良く指揮棒を振れ、良いハーモニーが奏でられたのではないかと今思い出しても皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

後藤先の事業については、他の青年部会から、未だに評価を頂き、当時実行委員長として、相当に遠慮なく活動・運営したことで自己を嫌悪する部分も多々あったのですが、今思えば全力で向き合ったことが良かったのではないかと思います。
 やはり、大切なのは、大変なことであっても、仲間とともに何かを築き上げることだと思います。
 “人の価値とは、価値ある体験を如何にしているか
    人にどれだけ感動できる話ができるか。“ではないかと思います。
つまり感動した体験、その蓄積が結果として人の価値に繋がっていくのではないだろうかと思います。正にそれができる場が、利害関係がない、サンエー・クラブや法人会の活動ではないかと思います。

岩上そのとおりですね。
 東法連・青連協の副会長に成って分かったのですが、サンエー・クラブは、他の青年部から大変注目されています。特に活動・運営についても、斬新的なことをする青年部会であるという評判に成っています。現役の皆さんに是非知って頂きたいと思います。

後藤全国412の法人会の中でも唯一「サンエー・クラブ」という固有の名称を持っている青年部会でもあり、やはり独自の活動をして欲しい。淺沼会長には、もっと東京の組織や全国の組織にも目を向けて、刺激や活性化を求めて欲しいし、活動もして欲しいです。


サンエー・クラブその関係性と役割とは何か

淺沼サンエー・クラブの個性や独自性については、私自身も重々承知しているつもりなのですが、今までそれを前面に出し過ぎて来たことによる表裏一体の部分として、大都会の“むら“化現象に成ってしまっているのではないかと思うときがあります。会長に成って感じたことですが、今まで東法連や全法連の出向者を経験されたのは、岩上先輩と後藤先輩のお二人だけであったり、親会とのコミュニケーションについても非常に不足していたのではないかと感じております。
 今後の親会との関係性であったり、サンエー・クラブという枠組みだけではなく、青年部としての役割りやプレゼンスについて、どの様に考えていけば良いと思われますか。

岩上サンエー・クラブの会員は、以前は130人位在籍しており、人材についても資金力面について潤沢であり、全てが揃っていたので質量ともに独自の活動ができました。時代の変遷とともに、これからは親会と出来るだけ協調しながらも言われたことをただ行なうのではなく、年齢層も離れているので青年としての、個性や独自性、将来の組織を見据えた活動をして欲しいと思います。

後藤私は、現在親会の事業委員長を拝命しています。親会とサンエー・クラブの両面から法人会が見れるようになり感じたのですが、以前は、親会も青年部も独立していましたが、時代とともに双方協力していくことが大切だと思いました。親会は青年部に対しては大変期待をしています。人数の部分や人材についても、現状は十分であると決して言える情況ではないと思いますが、充分期待にこたえられると思います。

岩上様々な要因の一つに入会者の減少があると思います。それは組織の有り方だけではなく時代の違いも大きく起因しているのではないでしょうか。例えば、今はどこでも簡単に情報が取れる時代ですので、無理に人間関係づくりを行うことや、異業種間交流的な組織に入会する必要性が薄らいできているのかもしれません。

後藤地域に人も減り、コミュニティの場も少なくなり、本当に利害関係の無い団体が生き残っていくのは難しいと思います。
 時代は着実にその方向に進んでいますし、誰にも止めることはできません。しかし、時代に合致した異業種が交流できる組織をつくっていくことは可能であり、それには、規制の概念を変えることが出来る強いリーダーが出てきて変革していく必要があるのかもしれません。

淺沼公益法人という一言ではくくれない多様化する社会に於いて、これからのサンエー・クラブはどのような位置付けであるべきですか。また、どの様なことを期待されますか。

岩上経営者・リーダーのトレーニングの場であると考えます。
 研修したり、知識を広めたり深めたりを定期的に行い、会社に持ち帰り経営に役立てるとともに、将来は、親会の幹部候補として組織の役割を担う人材になること、そして、納税意識の高揚と普及・啓蒙、税の知識を深めたり、日本経済の発展に寄与する人材に成ることが必要です。

後藤私も同感です。サンエー・クラブに限らず、異業種が集う団体は人生の勉強の場であり、上手く活用し、良い仲間をつくり、お互いを刺激し合って切磋琢磨して欲しいです。サンエー・クラブは、日本の真中にある麻布という名称に恥じないプライドを持って全国に先駆けて先進的な活動をして欲しいと思います。

岩上青年部は失敗を恐れて欲しくありません。ルールの枠内、常識の範囲内であれば、思い切って何でも出来るのがサンエー・クラブだと思っています。
 勉強も遊びも精一杯行いその中で良い経験を積んでいくことが大事だと思います。

後藤法律はもとより、社会通念や常識を持って、冒険、実験してそこから何かを「かたち」にしていって欲しいです。
 そして、卒業してからは、親会で活躍して欲しいです。
 組織運営や議事進行、事業の実行能力を考えてもサンエー・クラブの出身者には担うべきポジションが沢山あります。
 役員にサンエー・クラブで活躍していた人の割合が減ってきているので卒業される方は是非積極的な活動をお願いします。


日本経済そして税はどうあるべきか

淺沼日本経済そして税について、経済人・経営者という立場で一言お願い致します。

岩上昨年は“偽”という言葉を多く見受けられましたが、商売というものは「売って良し、買って良し、世間に良し」という商いの根本原則が大事ではないかと思います。利益を追求するばかりで、根本原則を見失っているような気がしてなりません。税金に関しては、国家レベルで使い道をしっかり考えないと、国の負債も減らず、国家が成立しなくなってしまうと思います。やはりしっかりしたモラルを持って、歳入と歳出を一貫して考えないといけないと思います。伊豆半島を一周すると西伊豆あたりで両側で一車線の道に遭遇します。特定道路財源は何に使っているのでしょうか、マッサージチェアーとか球技施設? 本当に残念です(笑)。

淺沼税金に対する意識に問題を感じます。
 税金は、集った時点で、国民のお金ではなく、集めた側のお金になってしまっているのではないでしょうか。しかし、「自分のお金」という意識なら、未だ慎重に節約して使うと思うのですが、毎年集まる「他人のお金」であって、真の「自分のお金」ではないのです。
 使い手側の解釈とロジックが、平気でまかり通ってしまっていることに違和感を憶えます。

後藤仕事も税も含めて何事も良心的にやっていくことが大切だと思います。良い物を創る、良いことを考えれば、お互い信頼を勝ち得て、良い世の中になるのではないでしょうか。でもそれができないのが世の中であり(笑)、税金についても良いことを考えながら、公平に良心的にお願いしたいですね。



会員へのメッセージ

淺沼最後にサンエー・クラブの会員にメッセージを頂けますか。

後藤時間を有効に使ってすばらしい実績を上げていただきたいですね。
時間には実態がありませんが、全ての人に平等であり、自由です。
そして、全てを制覇しているように思えます。
時間と自分自身を向き合わせて、活動することをお勧めします。

岩上臆することなく、やりたいことを積極的にチャレンジして下さい。一緒に活動した仲間は、一生かけがえのない友人になります。また活発な活動を通して社会に貢献されますことを期待しております。

淺沼第11代会長岩上義明先輩、第12代会長後藤浩士先輩、本当に有り難うございました。私たちは社団法人麻布法人会の青年部会として、常に青年らしく爽やかに、活動を行うとともに、体制や前例に踏襲されない、しっかりとした志と時代を見据えた積極的な活動とリベラルな意見を発信していきたいと思います。本日は大変ご多忙のところ誠に有り難うございました。


<インタビューを終えて>
 お二人の先輩は、サンエー・クラブという組織の良さを明快に答えていただきました。人間関係が豊富になることで、人生が豊かに成ること、仕事の幅が拡がることも教えていただきました。この世に生を受けてから今までを振り返れば、誰にでも過去があり歴史があり、そして今を生きるにあたって、昔得た知識や経験を活かして生きている。まさに人に歴史ありの感です。
(広報委員会 綿引 敏典)