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 皆さん、土星を望遠鏡で見たことはありますか。20倍程度の小さな望遠鏡であれば、東京からでも輪を見ることができます。科学の本で、その写真をご覧になることも多いでしょう。実はその輪が来年消えてしまうのです。

 土星の輪が消えてしまうといっても、まったく無くなるという分けではありません。見えなくなるというのが、正確な表現です。その原因は、二つあります。一つは、土星に対して地球は26.7度の斜めに位置し、グルグルと回ることにより、私たちの土星を見る角度が変わるためです。つまり土星の北側から見ることもあれば、南側から見ることもあり、その途中で完全に真横に位置することもあるわけです。真横になったときに、輪が見えなくなってしまいます。そして二つ目の原因は、土星の輪がとても薄いことです。とても薄いから、真横のときに、地球から見えなくなるのです。土星の輪は、細かな岩石のくずからできていると言われています。多分大昔に、岩石からできている星がぶつかり合って、粉々になったものが輪になったのかもしれません。

 2008年までは、地球からは土星の南側が見えていますが、来年の2009年には見えなくなり、それ以降しばらくの間は北側を見ることになります。
 今度、機会があったら、皆さんにお見せしたいと思っています。

土星の輪の見え方